機械学習ベンダーのエンジニア日記

ベンダーエンジニアのキャリアに関する日記。元データベースベンダーエンジニア、現機械学習ベンダーエンジニア

デベロッパーとは

ベンダーの花形デベロッパーは日本のプログラマーとはだいぶ位置付けが違う。なんといっても給料は高い。そして文系出身者なんてものはほとんど存在しない(少なくとも私は会ったことがない)。多くの人がコンピュータサイエンスを大学で学び、なおかつ天才的に頭が良い。

そもそもベンダーで開発をするとなった時に新製品、新サービスなんてほとんどない。既存製品のコードは億を越えると言われ、その品質を保持しながらバグの修正や新機能を少しづつつけていく。新機能の追加されるスピードはフロントにいるとヤキモキすることが多いが、メガベンダーほど品質や既存機能との関連で複雑性が増し、劇的に遅くなる。ガンガン新機能、新サービスを作っていきたいという人はスタートアップしか選択肢はないだろう。

前の記事で英語について触れたが、デベロッパーは英語は必須だ。そもそもコメントは全て英語である必要があるし、ドキュメントも全て英語である。また日本人は極端に少ないので、全ての業務が英語で行われる。基本多国籍チームなので、訛りもみんな独特なところがさらに難易度が高い。そして日本のプログラマーでも少なからず当てはまるところだが、優秀なデベロッパーは会話が苦手な人も少なくない。そのため、コミュニケーションが苦手な人の訛った第二外国語の英語を理解して会話できるレベルが必要となる。もはやここまでくると会話するより、コードで会話した方が楽になるだろう。

ベンダーのデベロッパーはリリースまでのノルマに追われることになり、重大なバグがあれば緊急で招集され、最近は運用まで行う組織もある。

正直一般人には目指すという気も起きないハイスペックな人が激務に働く世界であるが、こんなところで働けるチャンスがもらえるならば、それは実力が認められた証拠でもあるので何が何でもチャレンジしてほしい。